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令和2年度 機能保全 第8-9-1号 青島漁港 浚渫工事 : 株式会社志多組

現場レポート

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令和2年度 機能保全 第8-9-1号 青島漁港 浚渫工事

2021年3月30日

皆様こんにちは。

今回の現場レポートは港湾の現場からお送り致します。

現場担当者:監理技術者 津野 剛
現場代理人 井出 智也

工事の内容は浚渫工事です。
浚渫とは何ぞや?と思う方が多いと思われますが、河川や港湾・漁港の航路、泊地(船を係留する場所)に溜まった砂を取り除くお仕事です。

それでは、なぜ海中を掘る必要があるのか?といいますと、
港では、船の係留する場所や船の進む道(航路の水深)を確保します。
河川では通水断面積が増加し、台風などの災害時に河川が氾濫しない様にする為です。

今回の現場は青島漁港にある「突浪川(つきなみがわ)」という河川の浚渫を行っております。

それでは現場状況にいきましょう。

 

まずどうやって掘るかといいますと、
こちらです。ででん!

(浚渫船)

(浚渫船(上空から))

こちらはグラブ浚渫船を使用しての施工方法となります。
長さ56m・幅15mですよ!大きいですねぇ。

掘り方もグラブ浚渫(砂を掴んで積込む方法)とポンプ浚渫(砂を吸い込む方法)とありますが、今回はグラブ浚渫という方法で施工を行っていきます。

 

(浚渫状況)

上記の写真が掘っている場面です。バンバン掘っていきます。
この船は一回で約500㎥もの土量を積込めるのです。すごいですねぇ。

この現場では15,000㎥掘ることになっているので約30回分掘ることになります。

この川の中にこんなにも土が溜まっているとは驚きですね。
台風などで山から流れてきたりした土はこんなにも溜まるのです。

 

 

『海の中だから見えないのにちゃんと掘れてるの?』
って疑問に思った方!大丈夫なのです!下の写真をご覧ください!

ななななんとこの船にもGPS機能が備わっているんですねぇ。

さらに!操舵室とクレーンにも設備されておりクレーンのグラブがどこを掘ったか記憶されるのです。

写真に図面が表示されており、白くなっている部分がグラブで掴んだ場所になっているのです。

船の移動の際にもこのGPSを利用して移動するので岸壁にぶつかる心配もないわけですね。安心安心!

 

他にも『こんな大きい船が港の中で作業していると他の船が危ないんじゃない?』って思った方がいるかもしれませんがこちらの方も大丈夫です!

ちゃんと安全監視船という船が浚渫船の周りについて警戒や他の船の誘導をしてくれているのです。安全第一で作業させて頂いております。

(安全監視船)

 

 

砂を積込んだ後は運搬し、指定された場所に降ろしに行きます。

佐土原まで行ってきます。
(約2時間かかりますよぉ。。。)

(運搬状況)

上記の写真は運搬している状況です。
奥にシーガイアリゾートが見えますねぇ。
こちらから見える街の景色はまた貴重かつ絶景ですよ。

 

(荷下ろし状況)

上記の写真は荷降ろしをしている状況です。

海岸線の砂が減って来ている所に掘った土砂を入れている状況です。
これが海中養浜というものです。
このような工夫をして宮崎の海岸は守られているわけなのです。

写真の奥に船が見えますね。これも安全監視船です。
そう!青島から佐土原の運搬・荷降し、さらには帰りの航行まで監視をしてくださっているのです。安全に力を尽くしております!

 

このように、積み込み、運搬、荷下ろしの一連が、工事の1日の流れになっています。
非常に大変なのですが、やりがいのある仕事です。

地域の方々には大変ご迷惑をお掛けしている所も御座いますが、皆様のご協力のもと、安全に現場が進行できております。

さらには宮崎市漁業協同組合の方々のご協力により地元の方への周知、船舶等の配慮等をして頂いており、円滑に工事を進めることが出来ております。

 

青島の住民の方々は皆様暖かい方ばかりなので非常に感謝しております。
地元の方々が話しかけて来てくださって交流も深めることが出来るし、何より仲良くなるとお魚まで頂いちゃったりすることもあるのです!
(これは内緒でお願いします)

 

海がお好きな方や釣り・サーフィンがご趣味の方はうってつけの仕事で御座いますので、興味がありましたら是非【株式会社志多組】までご連絡ください。

以上、青島からの現場レポートでした。

 

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